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前世紀初め、多くのクラブチームが自分達の最終的なユニフォームのカラーとデザインを決めるのに苦労しており、ボカはそんなクラブのひとつであった。この為、ボカも現在のユニフォームカラーとデザインになるまで、いくつかの異なるデザインを試してきた。

最初は濃い水色のユニフォームだったという言い伝えがあるが、「濃い水色だけではなく、水色にピンクが入ったユニフォームを使っていたが、数試合しか使っていない」という噂もある。そしてある日、クラブの創設者達がもう一度集まり、その一人が自分の妹に新しいユニフォームを買ってくるように頼むと、その妹が綿の白と黒のユニフォームを買ってきた。そして、創設者達はそれを大いに気に入り、このユニフォームをボカの正式ユニフォームとして使う事を決定した。

しかし、当時同じブエノスアイレス市内にはボエドという、同じようなデザインのユニフォームを使うクラブが存在していた。この為、「どっちがボカでどっちがボエドか分かりづらい!」、「どっちかが色を変えるべきだ!」というクレームが増え、どっちのクラブが白と黒のユニフォームを使うかサッカーの試合で決める事が決定した。そして、ボカは格下のボエドと対戦するのだが、この試合でまさかの大敗を喫してしまい、また新しいユニフォームのデザインを考え直さなければならなくなったのである。

その後、数週間ボカの関係者達はなかなか新デザインを決められない日が続いた。しかし、そんなある日ボカの港で働く青年が、スウェーデンの国旗に一目惚れし、「その色をボカのユニフォームに使うべきだ!」とボカ関係者に提案。クラブカラーが決まらずに困っていた関係者は、その提案をすぐに受け入れ、その日から今現在に至るまでボカはこの青と黄色のユニフォームを使っている。

しかし、チームカラーは決まったが、デザインがなかなか決まらなかった。1908年には青ベースのユニフォームに黄色い襷が掛かった現在のリーベルの様なデザインのユニフォームを使用したが、これは、ボカのサポーター達から「宿敵リーベルのユニフォームと色もデザインもまったく関係のない物でないといけない!」という指摘があり、この襷のかかったユニフォームは1年間のみ使用され、すぐにデザインチェンジとなった。

その後は、まさにスウェーデン国旗をそのままユニフォームにしたような、青と黄色の十字が入ったユニフォームが作られたが、このユニフォームに対しても「縦の縞が胸の上に描かれているのは気分の良いものじゃない」という意見が集まり、縦縞を取って横縞だけのユニフォームを作るように依頼。そして、出来上がったユニフォームを見たボカの関係者達は、その瞬間「なんと!素晴らしいユニフォームだ!これでもうユニフォームのデザインで悩まされる事はないだろう!」と確信し、その日からボカは青と黄色の横縞ユニフォームをずっと使用している。
100年を超える歴史の中でボカが使ったエンブレムは5つある。

最初のものはバックが白地でボカの正式名:Club Ateltico Boca Juniorsの頭文字である“CABJ”を青と黄色の文字で入れた写真1.のモデルのものである。このエンブレムは1922年から1955年まで使われた。

2つ目のエンブレムは1955年、ボカ設立50周年を迎えた事を記念にエンブレムを変えようというアイデアが生まれ、写真2.にあるように現在のボカ・エンブレムの星が無いものに、周りにはめでたい月桂樹を描いたエンブレムへと変わった。このエンブレムは1955年から1960年までの5年間使用された。

1960年になると再びエンブレムをシンプルなものに変えようという意見が出た為、月桂樹を取り、“CABJ”を“Boca Juniors”に変えた写真3.のモデルに変更し、1970年まで同エンブレムを使用した。

1970年には、30回目のリーグ優勝を果たし、それを記念に再びエンブレムを変えようという案が出た為、文字を再び“Boca Juniors”から写真4.のように“CABJ”に変え、優勝した回数の星をエンブレムの中に入れていこうという事になった。このエンブレムは1970年から1996年までの26年間使用された。

1996年ボカの新会長としてマウリシオ・マクリ氏が就任し、マクリ会長はスタジアム改修、下部組織の強化等の様々な改革を起こし、エンブレムも新しいモデルに変える事が決定した。そして、同年地元ブエノスアイレス市内のデザイン事務所シェークスピアが制作したエンブレム(左上)を使用するようになり、今現在も同エンブレムがクラブの正式エンブレムとして登録されている。


写真1.


写真2.


写真3.


写真4.
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